スマホ使ってマルチカメラで出来る有料ライブ配信案

【第1章】バッドは死を意味する
映像制作に携わってきた部分ではっきり言えることは「カメラは正直である」全体が収まる固定映像1カメラのライブ映像は生でライブを観るのとは異なりその固定映像だけで完結してしまう都合上、余程でない限り生の臨場感は超えないし、退屈に感じるのではないであろうか?これをバラ君に投げると彼も同意見だった。会場後方で生音と共に見る補足的なモニター用の固定映像ではライブ配信で観る方々には生ライブの臨場感も無く、もちろん生ライブとは別物だけど、観た視聴者、とくに初めてそのアーティストに触れた視聴者には本来のイメージとはかけ離れた「残念」なバッドプロモーションになってしまうという結論になった。
この部分は後に続くのだが、理解度を深めるため一旦保留。

【第2章】ビデオカメラ側の問題
近年マルチカメラ(複数ビデオカメラでの同時撮影、画面切り替え)でのネット中継も多くあるが、オケ形態を除くライブ中継は中々難しいのが現実。
潤沢な予算で作られる地上波の音楽番組だって生ライブ中継は大変な設備とマンパワーを必要とする。
理由は複数あるが、全部のカメラを固定にしてスイッチャー1名という以外の方法では単純にマンパワーが増える。そして全てのカメラが固定というのは映像的には厳しい。そしてマニュアル設定しない限り音も画も統一されない、とくに音は通常ライブハウスの音量だとクリップしてしまう。
通常ライブハウスで安価に業務用ビデオカメラで撮影する場合はPA 経由で音を映像用ミキサーに入れるかカメラ本体にXLR端子で入力することが一般的だと思うが、設備がある会場でもセッティングされ固定された設備を組み直すというのは、それを想定したシステム構成をしていない限り実は苦労する作業である。実は業務用ビデオカメラでライブ撮影するって、音、画(最低でもホワイト、ゼブラ、フォーカス)くらいは気にしないとせっかくの性能が意味のないものになっている。10%もポテンシャルを引き出せないならば、格安シンプル機能の民生機でも充分ではないであろうか?(実験はしてませんが)と思う。
余談だがモルガーナでも私がちょっとセッティングしただけで映像が良くなったと驚き喜ばれるということもあった。
音には細かいライブハウスも映像は大味なところは多い。
※びっくりするくらい凄いところもありますけどね。

【第3章】ネット、視聴環境
5Gがスタートしリアルタイム配信も劇的に変わると言われているが、それは全国に広まり利用ユーザーが過半数を超えてからのことで、まだ数年先のことであろう。
そうなると配信する上でネット環境も大事なことになる。
とくにリアルタイム配信の場合、安定した映像を提供するにはここも大きなウエイトをしめる。
またios なのかアンドロイド系なのか、はたまたPCなのか視聴環境にも問題があったりするが、視聴端末を限定することは非現実的なので、ここは既存のプラットフォームを利用するのが(5G定着後の数年後にはガラッと変わるとは思うが)現時点では良い選択だと思う。

そうなると「スマホのワンカメで画が動くのが簡単で良いんじゃない?」と考える。実際に11月と2月にその実験的な撮影をするのだが、画は及第点だが音は満足いく内容にはならないという結果と認識を共有する。

コンサルとしてバラ君と以上を共有した頃に、コロナ禍が加速して行く。
このタイミングで弊社の実際に制作担当に引き継ぐ。
第4章以降の【私】は担当スタッフを指す。

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『設備投資0円、スマホ使ってマルチカメラで出来る有料ライブ配信方法』

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●【第1章】バッドは死を意味する~【第3章】ネット、視聴環境
●【第4章】コロナ禍を生き残るために~【第5章】なにを切り捨てるか?
●【第6章】撮影使用設備~【第7章】実際の撮影
●【第8章】編集準備~【第9章 編集】
●【第10章 映像公開】

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